昭和・・笑
先日弟と久しぶりに会う機会がありました。
以前よりも元気そうで
お仕事頑張ってるようで安心しました。
こんなにかわいい時代もあったのですが
今はとなっては
ぬか床談義で盛り上がる中年姉弟です。
何を入れたら美味しくなるか、
水っぽくなったらどうしてるか、などなど
ぬか漬けの面白さと奥深さについて
語った夜でした。
さて
弟は2歳下です。
私は弟が生まれた日のことをよく覚えています。
2歳だった私は
お母さんが居なくて
いつ帰ってくるのかなーって不安でした。
おばあちゃんが気を遣って優しくしてくれるものの
やっぱりお母さんが恋しかった。
そしてお母さんが赤ちゃんを抱いて帰ってきた時、
嬉しそうなお父さんとお母さんを見て
とても心がざわざわしたこと。
面白くなくて、
思わずおばあちゃんちの猫に八つ当たりをしたのも
よく覚えています。
それを見た大人達に笑われたことも。
と同時に
考えていたことは
赤ちゃんはかわいそうだなってことでした。
寝てばっかりで何もできなくて、かわいそう。
私は赤ちゃんじゃなくてよかったって。笑
あと、おばあちゃんじゃなくてよかったとも
思ってました。しわくちゃでやだなと(失礼やな!)
でもやっぱりお父さんお母さんみたいな
大人に生まれたかったなーなどなど
2歳なりにあれこれ考えていたのでした。
つい最近まであなたも赤ちゃんだったのよ?笑
その時は赤ちゃんが成長して大人になり
やがておばあちゃんになることは理解できてなかったので
私は大人に生まれたかったな、って考えてたわけです。
その日のことは2歳の私にとって
とても強烈な印象の日だったのでしょう。
今でもその日のおばあちゃんちの庭の景色と共に
「弟」という脅威がやってきたあの日のことを
47歳になった今でもはっきり覚えているのです。
私はその後弟が可愛くなり
お母さんをとられたことに苦しむことは
あまりなかったと思いますが・・
弟や妹の存在がなかなか受け入れられず
赤ちゃん返りをしたり情緒不安定になってしまう
子供に良いレメディが
Hyoscyamus Niger ヒヨス (ハイオサイアマス)です。
人間の子供だけじゃなくて
ペットの先住ちゃんが
例えば新しく迎えた子猫や子犬に対して
強い嫉妬を抱くときなどにも良いレメディです。
また、強い嫉妬心の他
性的な問題行動にも良いレメディです。
激しい性的な要素を持ちます。
日頃から卑猥なジョークが好きで
下ネタが多いかもしれません。
子供の場合わざと汚い言葉を言ったりします。
また露出狂かもしれません。
人前で裸になりたがる性癖があったり
自慰行為を人に見せつけたいなど
変態行為の欲求が強いと言われています。
実際行動に移さないまでも
そう言った欲求を隠し持っているかもしれません。
そして本人は
いつかその欲求が爆発するんじゃないかと思っています。
でもその強い要素が
反転した形で表されることもあります。
つまりこの性衝動の場合
とても恥ずかしがり屋で
公共の場でシャワーを浴びるのすら
嫌悪するような人にもなるわけです。
子供の自慰にも良いレメディです。
以前エッセイ漫画で
小さい我が子が自慰をするのが許せず
辛く当たってしまうお母さんの葛藤を
描いたものを読んだことがあります。
我が子を汚らわしいと思ってしまい
優しくできず、
子供も叱られたところで衝動を抑えきれず
隠れてしてしまう。
小さい子供なので隠れてすると言っても
お母さんには見え見えなので
それを目撃したお母さんの怒りはさらに
大きなものになっていくという悪循環でした。
どちらも可哀想に思い読みました。
その漫画の結末がどのようになったのかは
分からないのですが
このレメディが助けになるのではないかと
思いました。
とてもおしゃべりで妄想好きで
疑い深い一面があります。
その疑い深さはパートナーがいる場合
浮気している!
私を騙しているんじゃない?
などの妄想に繋がります。
そしてその妄想が激しくなると
相手を叩くなどの暴力を振るったり
噛んだり
つねったり
叫んだりします。
一歩間違えば相手を殺しかねない衝動すら
感じています。
すごく激しいです。
大人でも子供でも、です。
殺したい衝動を抱えるレメディは他にも
ありますが
「Hyos.は冷血で本当に殺すことができる。
Stram.は盲目的な怒りで殺すかも
Hep-s.は殺すぞと脅すだけで殺さない。」
とありますから
本当に爆発した時怖いレメディです。
そしてここでもとてもおしゃべりな一面か
極端に寡黙かの一面があります。
寡黙である場合、ただ座って一点を凝視している。
座ってブツブツ独り言を言っている。
そこにいない人に話す、周りに気づかない、と
一見「やばい人」です。
ヒヨスに限らず
どのレメディでもそうですが
ポラリティと言って「両極性」があります。
とても猥褻 ←→ とても恥ずかしがり屋
とてもおしゃべり←→とても寡黙
のように要素が
「極」として現れますので
一面的なレメディの理解は
レメディの全体像を勉強したことにはならないのだと
自分自身肝に銘じて学んでいきたいと思っております。
私たち自身が決して
一面で語られ尽くせる存在でないように
レメディもまた非常に表情豊かで多面的な存在です。
ナス科の植物で、白い毛が生えていて
ネバネバしているそうです。
嫉妬やHな妄想、衝動で心が粘っこくなってる感じ。
まるで毛細血管が広がっているかのような花びらを持っていて
葉っぱもなんだか「やりすぎ」ってくらい生えてて
ちょっと怖くて気持ち悪い見た目のお花です。
私のこのお花の第一印象は、「網タイツ」でした。
倒錯した性の世界のイメージ。
案外、こういう現物質の第一印象って馬鹿に出来ないものでして
このレメディの性の部分にすごく通じるものがありますね。
そして
シェークスピアでハムレットの父を殺すのに
使われた植物がこのお花なんだそうです。
強い毒があります。
「毒を盛られる」妄想があり
また、毒殺のニュースに過敏に反応するなど
「毒で殺される」ことに
強い関心を示すかもしれません。
落ち着きがなく、常に手で何かを不器用にいじくりまわす
というのがあります。
セッション中にずっと前髪をいじっていたり
唇を触っていたり
洋服を弄んでいるかもしれません。
大人も子供も「おどける人」かもしれません。
馬鹿げた応答をし、
愚かしい行為や滑稽な動作や表情で
人の関心を惹こうとする。
そこには計算高さや知性がなくて
子供っぽさを感じます。
ここまで書くと色情狂の露出狂の
おしゃべりの嫉妬に狂った狂気の人という
印象ですが
このレメディが合うタイプとして
知的な仕事をしていて過労により神経症になっているタイプ
ともありますので
先入観には要注意です。
またその激しさから動物レメディと間違いやすいです。
サンカランのsoul of remediesに
Hyos.らしいエピソードが載っているので引用します。
「この女性は、自分が旦那に非常に依存していると述べ、
夫が自分を裏切るのではないかという恐れをいつも抱いて暮らしていた。
今までで最も幸せな時はどんな時だったかと尋ねると、
パーティの真っ最中に自分がドレスの下に何も着てないことが夫にバレた
時であり、その時の夫の顔ったら!とのことだった。
Hyos.を処方した後、自分の状態が全く変わってしまったと
彼女は報告してくれた。夫への依存状態が減り、夫が自分から去っていくのでは
ないかという恐れから解放されたという。自分のパートナーに関する
心配にエネルギーを使わなくて良くなったのであった」
(The Soul of Remedies クラシカルホメオパシー京都 授業用参考資料 より)
思い込みからの解放は幸せな人生を送る重要な秘訣です。
人は
自分で決めつけて
自分で不自由になって
自分で生きづらい人生を作り上げてしまっていることがほとんどですが
レメディによって波動が調整されると
固定した考えが緩々としていき
生きやすくなります。
性質についてあれこれ書きましたが
そんな怖さや激しさは置いておいて
一時的に嫉妬で具合悪くなってる子供さん、ペット、に
一度使ってみてあげて欲しいレメディです。
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